みなさんが、環境問題に関心を持っている理由は何でですか?
動物や自然が大好き。
失われてしまう自然を私たちの手で守って後世にも残したい。
きれいな海をみていたい。などなど。
正解はもちろんないし、どんな理由も大事だと思う。
環境問題に関心をもつ人=かっこいい
でも、私の場合
環境問題に関心を持った理由は、かっこいい人、なんかキラキラしている人になりたかったから。
私には3歳上に兄がいて、おばあちゃんとみにいった歌舞伎の虜になって、小学生のときから子供歌舞伎を頑張っていた。今も日本舞踊頑張っているし舞台俳優の卵として日々努力している。
私はこんな兄がすごっく憧れで、早く自分も自分の好きなもので輝ける人になりたいと思ったの。
そんな私が環境問題に出会ったのは高校2年生。
高校で実施されていたインドネシアでの森林保全と地域開発をテーマにした国際フィールドワークに参加したことがきっかけで、インドネシアの森林破壊という問題に取り組むことを決めた。
正直言いますと、環境問題に関心があったわけでも、自然や動物が大好きみたいな性格ではなかった。
そう。兄にとっての歌舞伎みたいに、私にとって「環境問題」が私を輝かせる道具だと思って私はインドネシアのプロジェクトに参加した。(あ、純粋に海外にあこがれはあったし、インドネシアに行ってみたいことも応募理由だったよ!!)
インドネシアを好きでいるための条件
私はこのプロジェクトに2年連続で参加しているわけなんだけど、
その中で
インドネシアの森林破壊に、私たち日本人の生活がかかわっていたことに気づけたのは環境問題の面白さだった。
例えばインドネシアの森ってもうほとんどが、植物油のパームヤシのプランテーションになってしまっていて、原生の森ってホント少しなのね。原生の森は保護地域として守られている感じなんだけど、境界線ギリギリまでプランテーションみたいな。
この植物油は化粧品とか石鹸とかもそうだし、食用油もそうだし、結構日常で欠かせない物品にもれなく入っている感じなのよ。
あと、地元の人たちも自然破壊ってわかっていても収入がなくて森拓くとかあって。
インドネシアという国も人も物も自然も大好きになったけど
環境問題という一言で、その私が大好きになったインドネシアで起こる環境問題の一端に自分がいることを痛感して
どうしてもインドネシア好きでいるなら、環境問題にかかわり続けたり、問題解決に貢献するための具体的な行動をしていなくちゃいけないように感じてしまって、すごく苦しくなってしまった。(と書いていて気付いた。)
つまり、インドネシアを好きでいるならば、インドネシアの環境問題にも関心持てよ、解決に貢献しないなら好きでいんなよ って自分で自分を縛ってしまっていた。
興味心から義務感になってしまった環境問題
前提として、義務感をもって環境問題に取り組むことがいい悪いではないことを言っておく。ただし、私の場合は、これが大きな苦痛になってしまった。
兄にとっての歌舞伎を求めてインドネシアの環境問題に出会った私は私なりに感じて考えて行動していた。でも、次第に、好きを追いかける中で出てくる痛みや、やるせなさ、責任感に目を向けず、そんな感情なんて出てきてはいけないと蓋をするようになった。
いつの間にか自分が輝くために手にした環境問題は自分を何よりも縛り、
逆に環境問題にかかわらないことをする自分はダメなやつ、無価値な奴だと思うようになった。決して誰かに言われたわけじゃないんだけどね。
でもやっぱり、環境問題含めてもそうでなくてもインドネシアは大好きになった私は
2回目の渡航とともに1年の留学をした。
留学した際にスマトラ島の原生林を見たとき、ただひたすら美しいと思ったのを覚えている。でも同時に、これをどうしたら守れるのか。どうしたら保全に貢献できるのかと、必死に考えていたのを覚えている。
別にそれを考えること自体にいい悪いはないよ。でも私の場合はそれを考えないと美しいと思ってはいけないと思っていたの。ただ感じることを自分自身で許すことができなかった。
ただ美しいと思うことにもどこか罪悪感を感じていたんだ。
「環境問題に興味ある自分」を受け入れてくれる場所
結局インドネシア好きとインドネシアの環境問題がこんががったことにも気づかず、もやもやずっとしてたけど大学入学した。
大学はインドネシアに一番近い環境がいいと思って
外国人学生と日本人学生の割合が同じだということを売りにしているAPUに入った。
学部でも開発や観光、社会学と幅広い視点で自分の興味を深められると思ってこの大学にしたの。
でも大学での学びを深めていく中で、
SDGsとか開発問題とか、どこか遠い問題の話に感じるようになって、
インドネシアであれだけ環境問題が自分事になったし、それで苦しんだのに、
大学で学ぶことは、どこかその当事者意識をいい感じに切り取って、
でも問題の核心には触れない感覚があって、もやもやがさらに深まった。
同時に環境問題に関心がある自分とその割にあんまり行動できていない自分に劣等感を感じるようになって、辛くなっていた時、
環境系イベント収集家ともなっていた私は屋久島で開催されるイベントに出会った。
それが、環境系学生未来塾だった。
塾とか言っているけどそんな固い感じではなくて、
ひたすらに、自分と出会う、
他者との対話を通してやっぱり自分と出会う、
屋久島で働く素敵な大人たちの話を聞いてまたまた自分と出会う
未来塾ではマジで自分と向き合う時間がたくさんあった。
同時に、私が自分自身で見向きもしなかった、
環境問題に向き合うことがかっこいいと思っている自分や、そのわりに行動できてなくてもやもやする自分さえも
未来塾はそっと包んでくれていた。
環境問題でもなんでも、自分がやりたいと思ってやっていること
やりたいかやりたくないかは別として、やっていること
やりたくないけどやらなくちゃいけないこと
みんなが行動している理由って想像以上にいろいろあって、いろんな分野が重なり合っているかもしれないけど、
どんなあなたもあなたでいること、あなたが選んでそれをやっているということを
受けいれてくれる場所が未来塾だと私は思う。
今ぜひ
🌞やりたいことのはずなのに、やる気出ないと思っている人
🌞やりたいことが見つからなくてもやもやしている人
🌞悩みを語れる仲間を求めている人、自己分析する自分を見ていてほしい人
に届いてほしいなと思っています!!
どんなあなたもあなたで、なにをしていても、なにをしていなくても
私はあなたが大好きだよ。
屋久島でぜひ会いましょう!!
\次回開催情報/
▶2022 夏 環境系学生未来塾 in 屋久島
テーマ:人生をSHIFTする旅~自分自身の問いと向き合うやくしまじかん~
日程:9月2日(金)~9月6日(火)
申し込み〆切:8月18日(木)
▶2022 夏 環境系学生未来塾 in 長野県泰阜村
テーマ:あるもので豊かに生きる~暮らしを自分たちでつくる、自分の人生は自分たちでつくる合宿~
日程:9月12日(月)~9月15日(木)
申し込み〆切:8月31日(水)