環境系学生未来塾の焚人のひとり、すーです。
このページに辿りついた皆さんと、
きっと何か共有できるものがある気がして、
いま、この文字を打ちながらじわーっとした優しい気持ちになっています。
記事をひらいてくれて、ありがとうございます。
私と環境問題
私は大学院で再生可能エネルギーと社会の関係を
研究している「研究者の卵」。
小学校のときから地球温暖化がすごく怖くて、
そんなときに風力発電の存在を知りました。
今では研究テーマにするほどに、長いお付き合いです。
こんな感じで昔から興味があること
好きだったことを研究しているはずなのに、
常に心のなかには葛藤があります。
「気候変動対策としての再生可能エネルギーは必要。
でもそれによってローカルな自然が開発されることにどう向き合う?」
「再生可能エネルギー事業をすれば、地域に利益がもたらされるけど、
それを理由に開発を正当化するような仕組みはおかしいんじゃない?」
私のシンプルな願いは
「どこであっても、だれに対しても公正なやり方で、気候変動問題を解決したい。」「地域の持続可能性を再生可能エネルギーで支えたい。」
そのためには理想を追い求めるだけではなくて
実際に起きている不公正に目を向けなければいけないと思うんだけど、
ふと、急に、疲れてしまうときがある。
環境問題に取り組むことと、その痛み
社会全体で気候変動や生物多様性が失われることへの危機感が高まる中で、
10代~20代のみんなが活動を始める姿を多く目にしています。
自らアクションを起こしている人は
「環境問題とか、もうどうにかできる範疇超えてんじゃん。なんでみんな平気なわけ?おかしくない?もっとみんなで話そうよ…‼」
って思っているかも。
身近な自然環境を守る活動をしている人は
「外来種、駆除しても、いつまでたってもなくならない…」
とやるせなさを感じているかも。
子供と自然が好きで活動している人であっても
「環境教育って、やってて結局意味あるの?」
と、ふと思うことがあるかも。
どれも、純粋で、大切な思いとして、そっと抱きしめたい。
だって、私たちが立ち向かっているのは
原因が複雑に絡まりあい、
影響があらわれる時間軸がとても長い
難しい問題だから。
でも、私たちは一人だけで立ち向かっているわけではないから、
だからこそ、「痛み」も共有したい。
例えば、
自分のやっていることにあるのかな?
この活動は本当に「正しい」のかな?
向き合う問題の大きさに対して無力感を感じてしまう…
「わたしらしさ」と活動の仕方にズレがあってつらい…
これが私の「痛み」。
いてもたってもいられずに一歩行動してみたけど、そこには常に「迷い」がある。前例がないから、正解が分からない。でも歩みを止めるわけにはいかない。
きっとこの私の痛みの背景には
「この志も、それに伴う痛みも、それに苦しむ自分も受け止めたい」
「問題を語り合える気楽な場所、仲間が欲しい」という
受容に関する願いがあるんじゃないかなと思う。
環境系学生未来塾
2022年の春、気づいたら屋久島の環境系学生未来塾に参加していました。
この未来塾で、私は、
今まで抱えていた「痛み」をただ一緒に受け止め、
「私」をまるごと受け入れてくれる仲間に出会いました。
今、わたしはまた大学に戻り、研究を続けています。
今もまだ葛藤はたくさんあるし、やるせない気持ちになることもあります。
でも、未来塾という場、よりどころがあるから頑張れる。
そんな場を、これを読んでくれているあなたにも届けたい。
私が屋久島で出会った仏陀杉は推定樹齢1800年。
人間の時間軸をこえた屋久島時間の中で
自分と向き合い
対話を通してかわりゆく自分をだきしめる。
そんな、やさしく、あたたかい5日間を
ぜひ一緒にすごしませんか。
2022夏環境系学生未来塾 焚人 すーより
\次回開催情報/
▶2022 夏 環境系学生未来塾 in 屋久島
テーマ:人生をSHIFTする旅~自分自身の問いと向き合うやくしまじかん~
日程:9月2日(金)~9月6日(火)
▶2022 夏 環境系学生未来塾 in 長野県泰阜村
テーマ:あるもので豊かに生きる~暮らしを自分たちでつくる、自分の人生は自分たちでつくる合宿~
日程:9月12日(月)~9月15日(木)